ERP導入や基幹システム刷新は、企業の成長戦略を支える重要な取り組みです。
特に、M&Aによって別会社を買収した後は、会計、販売、在庫、製造、購買、物流、人事などの業務をどのように統合するかが大きな課題になります。
買収によってブランドが増え、販売網が広がり、新しい市場に入ることができれば、企業にとって大きな成長機会になります。
しかしその一方で、買収後には、まったく異なる会社同士の業務プロセス、システム、データ、現場文化を統合しなければなりません。
この統合作業を甘く見ると、ERP導入や基幹システム刷新は、業務効率化どころか、製造停止、出荷遅延、売上機会の損失、株価下落、投資家訴訟といった重大な経営問題に発展することがあります。
今回は、ERP導入失敗の代表的な海外事例として知られる、化粧品大手レブロンのSAP S/4HANA導入トラブルを取り上げます。
この事例は、M&A後のシステム統合、いわゆるPMIにおけるERP導入の難しさを考えるうえで、非常に重要な教訓を含んでいます。
以下本日の記事をまとめたYouTubeです。
レブロンとはどのような会社か

レブロンは、世界的に知られる化粧品会社です。
リップ、ファンデーション、ネイル、ヘアカラーなど、幅広い美容関連商品を展開しており、長年にわたってグローバル市場で認知されてきたブランドです。
レブロンのような消費財メーカーでは、製品の企画、原材料調達、製造、在庫管理、物流、小売店への出荷、販売実績の管理、会計処理まで、非常に多くの業務がつながっています。
特に化粧品業界では、SKU、つまり商品点数が多くなりやすい特徴があります。
色違い、容量違い、地域別商品、ブランド別商品、限定品、販売チャネル別の商品構成など、管理すべき情報は非常に細かくなります。
そのため、ERPや基幹システムが正しく機能しなければ、製造、在庫、出荷、販売、会計のすべてに影響が出る可能性があります。
2016年、レブロンはエリザベス・アーデンを買収した
2016年、レブロンはエリザベス・アーデンを買収しました。
エリザベス・アーデンも、世界的に知られる美容ブランドです。
この買収により、レブロンはブランドポートフォリオを拡大し、販売網や商品ラインアップの強化を目指しました。
企業買収は、成長戦略としては非常に魅力的です。
新規市場に参入できる。
既存顧客とは異なる顧客層にアクセスできる。
販売チャネルを広げられる。
商品ラインアップを補完できる。
重複業務を統合すれば、コスト削減も期待できます。
しかし、買収後の統合作業は決して簡単ではありません。
会社が一つのグループになったからといって、業務プロセス、システム、データ、現場文化まで自動的に一つになるわけではないからです。
むしろ、買収後こそ、各社の違いが一気に表面化します。
買収後PMIでなぜシステム統合が難しくなるのか

PMIとは、Post Merger Integrationの略で、買収後の統合作業を意味します。
買収後PMIでは、組織、人事、会計、販売、購買、物流、ITシステム、ブランド運営など、さまざまな領域を統合していく必要があります。
その中でも、ERPや基幹システムの統合は特に難しい領域です。
なぜなら、システムには会社の業務の考え方そのものが反映されているからです。
同じ「在庫管理」という言葉を使っていても、会社によって管理単位が違います。
同じ「売上計上」でも、計上タイミングや承認フローが違うことがあります。
同じ「製造計画」でも、工場ごとの運用、原材料の管理方法、外注先との連携方法は異なります。
同じ「出荷処理」でも、国内向け、海外向け、小売店向け、EC向けで処理ルールが違うことがあります。
この違いを整理しないまま、「とりあえず一つのERPに統合すれば効率化できる」と考えると、現場で大きな混乱が起きます。
レブロンはSAP S/4HANAを導入した
レブロンは、買収後の統合作業の一環として、SAPのS/4HANAを導入しました。
SAP S/4HANAは、会計、販売、在庫、製造、購買、物流など、企業の主要業務を統合管理する大規模ERPです。
うまく導入できれば、会社全体のデータをリアルタイムで把握し、経営判断を速くすることができます。
また、買収によって複雑になった業務を整理し、複数ブランドや複数拠点の業務を統合するためには、ERP導入は有効な選択肢に見えます。
しかし、レブロンのケースでは、このSAP S/4HANAの本番稼働後に大きな問題が起きました。
2018年、ERP稼働後にOxford工場でトラブルが発生
レブロンの2018年年次報告書によれば、同社は2018年に新しいSAP ERPシステムを稼働させました。
その後、ノースカロライナ州Oxfordの製造施設でサービスレベルの低下が発生し、完成品を十分に製造する能力や、小売顧客への出荷に影響が出たと説明されています。
これは、ERP導入失敗が単なる画面上の不具合ではなく、製造と出荷という会社の根幹業務に影響したことを意味します。
化粧品会社にとって、製造や出荷の遅れは非常に深刻です。
商品が店頭に並ばない。
注文を受けても納品できない。
販売機会を失う。
小売店や取引先からの信頼が下がる。
顧客が競合ブランドの商品を選んでしまう。
つまり、システムの問題が、そのまま売上、ブランド信用、顧客関係に影響してしまうのです。
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無料相談するERP導入失敗は「画面が使いにくい」だけでは済まない

ERP導入失敗と聞くと、システム画面が使いにくい、処理が遅い、入力が面倒、操作に慣れないといった問題を想像するかもしれません。
もちろん、それらも現場にとっては大きな問題です。
しかし、レブロンの事例はそれよりも深刻でした。
システムがうまく動かないことで、製造と出荷という事業活動の根幹に影響が出たからです。
どの商品を、どの工場で、どの材料を使って作るのか。
完成した商品はどこにあるのか。
その在庫は出荷可能な状態なのか。
どの顧客に、いつ、どれだけ出荷できるのか。
出荷した商品は、いつ売上として計上されるのか。
こうした情報が正しくつながらなければ、会社は正常に動きません。
ERPは、単なるITツールではなく、会社の業務の流れそのものを支える仕組みです。
そのため、ERP導入に失敗すると、現場の混乱がそのまま経営問題へとつながります。
2019年、株価下落と投資家訴訟へ発展
レブロンは、2019年にSAP ERP導入に伴う問題を公表しました。
複数の報道によれば、この発表後、レブロンの株価は24時間以内に約6.9%下落したとされています。
また、ComputerWeeklyは、2019年5月に複数の法律事務所が、SAP ERPシステムによる混乱を理由として、レブロンに対する投資家集団訴訟を提起したと報じています。
ここで重要なのは、ERP導入失敗が、社内だけの問題では終わらなかったという点です。
製造や出荷が滞る。
売上機会を失う。
決算や財務報告に影響が出る。
株価が下落する。
投資家から訴訟を起こされる。
つまり、ERPプロジェクトの失敗が、経営、財務、IR、株主対応にまで波及したのです。
第4四半期の純損失は7,030万ドルに
Panorama ConsultingなどのERP専門メディアは、レブロンの2018年第4四半期の純損失が7,030万ドルに達したと紹介しています。
もちろん、この純損失のすべてがERP導入失敗によるものだと断定することはできません。
企業業績には、販売状況、ブランド戦略、競争環境、為替、買収後統合コスト、財務費用など、さまざまな要因が影響します。
しかし、少なくともレブロン自身が年次報告書で、SAP ERPシステム稼働に伴うOxford工場でのサービスレベル低下が、2018年の売上に悪影響を与えたと説明している点は重要です。
ERP導入失敗が、単なるIT部門の問題ではなく、事業運営と財務報告に影響し得ることを示しています。
なぜレブロンのERP導入は失敗したのか

では、なぜレブロンのERP導入はここまで大きな問題になったのでしょうか。
外部からすべての詳細を断定することはできません。
しかし、報道や年次報告書、ERP専門メディアの分析から見えてくる主な論点は、次のようなものです。
- 買収後の業務統合が複雑だったこと
- レブロンとエリザベス・アーデンの業務プロセスやシステムが異なっていたこと
- プロセスマッピングが十分でなかった可能性があること
- 製造、在庫、出荷、販売、会計までの業務連携に問題が出たこと
- 稼働前のリスク評価やテストが十分でなかった可能性があること
- ERP稼働後の混乱が、サプライチェーンや小売顧客への出荷に影響したこと
特に重要なのは、買収後のシステム統合では、通常のERP導入以上に複雑性が高まるという点です。
単一企業のERP導入であっても、業務プロセスの整理は難しいものです。
そこに、買収先企業のシステム、データ、業務ルール、組織文化が加わると、難易度は一気に上がります。
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無料相談するプロセスマッピングとは何か
レブロンの事例を理解するうえで重要なのが、プロセスマッピングです。
プロセスマッピングとは、会社の業務の流れを正確に整理し、システム上でどう処理するかを決める作業です。
たとえば、次のような流れを具体的に確認します。
- 受注が入ったら、誰がどの情報を確認するのか
- 在庫が足りない場合、どの部署に情報が流れるのか
- 製造指図はどのタイミングで出るのか
- 原材料の使用量はどのように記録するのか
- 完成品はどのタイミングで在庫計上されるのか
- 出荷指示は誰が承認するのか
- 出荷後、売上はいつ計上されるのか
- 返品やキャンセルが起きた場合、どのように処理するのか
こうした業務の流れを細かく整理しないままERPを導入すると、現場で必ずズレが出ます。
システム上は処理できるはずなのに、現場では使えない。
在庫があるように見えるのに、出荷できない。
受注は入っているのに、製造指図につながらない。
商品は出荷されたのに、売上や請求処理に正しく反映されない。
このようなズレが積み重なると、ERP導入プロジェクトは一気に炎上します。
買収後のシステム統合で見落とされやすいポイント
買収後のシステム統合では、特に見落とされやすいポイントがあります。
まず、マスターデータの違いです。
同じ商品を扱っていても、商品コード、品目分類、単位、原価管理、販売単価、顧客コード、取引条件が異なることがあります。
次に、業務ルールの違いです。
同じ「受注」と言っても、受注確定のタイミング、与信確認、在庫引当、出荷指示、請求処理の流れが異なることがあります。
さらに、現場文化の違いもあります。
ある会社ではシステム上で厳密に処理している業務を、別の会社ではExcelや担当者の経験で補っている場合があります。
買収後にこれらを無理に一つのERPへ統合すると、現場で混乱が起きやすくなります。
ERP導入はシステム導入ではなく業務改革である

レブロンの事例から見えてくる最大の教訓は、ERP導入はシステムを入れるプロジェクトではなく、業務を作り直すプロジェクトだということです。
特に買収後の統合では、「一つのERPにまとめれば効率化できる」と単純に考えるのは危険です。
先にやるべきことは、業務の違いを洗い出すことです。
どの業務を統一するのか。
どの業務はブランド別、地域別、工場別に残すのか。
どのデータを正とするのか。
どのマスターを整理するのか。
どの現場にどれだけのトレーニングが必要なのか。
どの業務は標準機能に合わせ、どの業務は追加開発や別運用で対応するのか。
ここを曖昧にしたままERPを導入すると、システム上で矛盾が一気に噴き出します。
本番稼働前に確認すべきテスト
ERP導入では、本番稼働前のテストが極めて重要です。
特に、製造業や消費財メーカーでは、次のようなテストが欠かせません。
- 受注から製造指図までの連携テスト
- 原材料の在庫引当テスト
- 製造実績と完成品在庫の計上テスト
- 完成品在庫から出荷までのテスト
- 出荷後の売上計上と請求処理のテスト
- 返品、キャンセル、納期変更、代替品対応のテスト
- 主要小売顧客ごとの取引条件を反映したテスト
- 月次決算、在庫評価、売掛金管理への影響確認
単に画面が動くかどうかを見るだけでは不十分です。
実際の取引に近いデータを使い、現場担当者が実際の業務に近い形でテストする必要があります。
さらに、正常パターンだけでなく、例外パターンも確認しなければなりません。
ERP導入で本当に問題になるのは、むしろ例外処理です。
返品、欠品、出荷保留、納期変更、数量変更、代替品、顧客別単価、海外出荷、緊急出荷など、現場ではさまざまな例外が発生します。
こうした例外処理を確認しないまま本番稼働すると、稼働後に現場が混乱します。
稼働後のサポート体制も重要である

ERP導入は、本番稼働した瞬間に終わるわけではありません。
むしろ、本番稼働直後こそ、最も問い合わせや不具合が集中します。
現場担当者が操作に慣れていない。
想定していなかった例外処理が発生する。
データ移行の不備が見つかる。
一部の業務フローが現場の実態と合わない。
レポートの数字が旧システムと合わない。
こうした問題は、ERP稼働直後によく起こります。
そのため、稼働後のサポート体制を事前に準備しておく必要があります。
誰が問い合わせを受けるのか。
どの問題を優先して対応するのか。
業務停止につながる重大障害は、どのようにエスカレーションするのか。
ベンダーやコンサルティング会社は、稼働後どこまで支援してくれるのか。
追加費用が発生する場合の条件はどうなっているのか。
ここを曖昧にしたまま本番稼働すると、トラブル発生後に対応が遅れます。
ERP導入で発注側が確認すべきポイント
レブロンの事例を踏まえると、ERP導入や買収後システム統合を検討する企業は、少なくとも次の点を確認する必要があります。
- 買収先と自社の業務プロセスの違いを洗い出しているか
- 商品マスター、顧客マスター、仕入先マスター、価格条件などのデータ統合方針は明確か
- どの業務を標準化し、どの業務を例外として残すのか決めているか
- 製造、在庫、出荷、販売、会計の一連の流れをテストしているか
- 現場担当者が実際の業務に近い形でテストに参加しているか
- 本番稼働後に問題が出た場合の代替運用を準備しているか
- 稼働後サポート体制や障害対応の責任範囲を契約上明確にしているか
- 経営層がERP導入を単なるIT投資ではなく業務改革として理解しているか
特に、買収後のPMIでは、スピードが重視されがちです。
早く統合したい。
早くコスト削減効果を出したい。
早く経営データを一元化したい。
こうしたプレッシャーは当然あります。
しかし、業務の違いを整理しないまま急いで統合すると、稼働後に大きな問題が起きる可能性があります。
ERP導入・基幹システム刷新で
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無料相談するERP導入前に第三者視点で確認すべき理由
ERP導入や基幹システム刷新では、ベンダーやコンサルティング会社の提案をそのまま受け入れるだけでは不十分です。
提案書には、導入効果、業務効率化、データ統合、グローバル標準化など、前向きな内容が多く記載されます。
もちろん、それらはERP導入の大きなメリットです。
しかし、発注側が確認すべきなのは、メリットだけではありません。
どこにリスクがあるのか。
どの業務が標準機能に合わないのか。
どこで追加開発が発生しそうなのか。
どのデータ移行が難しいのか。
現場にどれだけ負担がかかるのか。
本番稼働時に業務停止リスクがあるのか。
こうした論点を契約前に確認することが重要です。
特に、発注側にERP導入経験が少ない場合、ベンダーの説明が妥当かどうか判断しにくいことがあります。
その場合、第三者の視点で提案内容、要件定義、テスト計画、契約条件、リスク管理を確認することが有効です。
すでにERPプロジェクトが炎上している場合の注意点

すでにERP導入プロジェクトが進行しており、炎上の兆候が出ている企業もあるかもしれません。
たとえば、次のような状態は注意が必要です。
- 当初想定より追加開発が増えている
- 買収先との業務プロセスの違いが整理できていない
- データ移行の問題が解消できていない
- 現場部門から「このままでは使えない」という声が出ている
- テストで製造、在庫、出荷、請求の連携に不具合が出ている
- 本番稼働日が迫っているのに未解決課題が多い
- ベンダー側と発注側で責任範囲の認識がずれている
このような状態で無理に本番稼働へ進むと、稼働後の混乱が大きくなる可能性があります。
重要なのは、問題が見えている段階で立ち止まることです。
稼働延期は経営判断として重い決断です。
しかし、業務停止や大規模な出荷遅延が発生してから対応するよりも、稼働前にリスクを整理した方が、結果的に損失を小さくできる場合があります。
まとめ。レブロンのSAP S/4HANA導入失敗から学ぶべきこと

レブロンのSAP S/4HANA導入失敗は、ERP導入や買収後システム統合の難しさを象徴する事例です。
この事例から学べることは、ERP導入はシステムを入れるだけのプロジェクトではないということです。
ERP導入は、業務を作り直すプロジェクトです。
特に買収後の統合では、業務プロセス、システム、データ、現場文化の違いを丁寧に整理しなければなりません。
「一つのシステムにまとめれば効率化できる」という考え方は、方向性としては正しい場合があります。
しかし、その前提として、業務の違いを洗い出し、データを整理し、現場を巻き込み、十分なテストを行い、稼働後のサポート体制を整える必要があります。
ここを曖昧にしたままERPを導入すると、製造、在庫、出荷、販売、会計のあらゆる場所で問題が起きる可能性があります。
レブロンの事例では、SAP ERPの稼働に伴うOxford工場でのサービスレベル低下が、完成品の製造や小売顧客への出荷に影響しました。
その後、株価下落や投資家訴訟にもつながりました。
これは、ERP導入失敗がIT部門だけの問題ではなく、経営全体の問題になることを示しています。
ERP導入や基幹システム刷新を検討する企業は、華やかな提案書や最新システムの機能だけで判断するのではなく、「本当に自社の現場で業務が回るのか」を確認する必要があります。
その確認こそが、ERP導入失敗を防ぐための最も重要なポイントです。
ERP導入・買収後システム統合でお困りの方へ
ERP導入や基幹システム刷新、買収後PMIに伴うシステム統合を検討しているものの、ベンダー提案の妥当性が分からない、要件定義の進め方が不安、追加開発の範囲が見えない、現場との認識にズレがあるという企業は少なくありません。
また、すでにERP導入プロジェクトが進行しており、追加費用、スケジュール遅延、テスト不具合、データ移行、ベンダーとの責任範囲で悩んでいるケースもあります。
そのような場合は、契約前、要件定義前、本番稼働前の段階で、第三者の視点からリスクを確認することが重要です。
ERP導入前に確認すべきチェックポイントや、買収後システム統合で見落としやすい論点を整理した資料をご希望の方は、お問い合わせフォームまたはLINEよりご相談ください。
参考情報・出典
- Revlon 2018 Form 10-K
https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/887921/000088792119000004/rev201810-k.htm - ComputerWeekly「SAP disruption leads to Revlon class action lawsuit」
https://www.computerweekly.com/news/252464278/SAP-disruption-leads-to-Revlon-class-action-lawsuit - Panorama Consulting「Revlon ERP SAP Implementation Failure Case Study」
https://www.panorama-consulting.com/revlon-erp-failure/ - CIO「18 famous ERP disasters, dustups, and disappointments」
https://www.cio.com/article/278677/enterprise-resource-planning-10-famous-erp-disasters-dustups-and-disappointments.html - Henrico Dolfing「How Revlon Got Sued by Its Own Shareholders Because of a Failed SAP Implementation」
https://www.henricodolfing.ch/en/case-study-6-how-revlon-got-sued-by-its-own-shareholders-because-of-a-failed-sap-implementation/
[1]: https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/887921/000088792119000004/rev201810-k.htm?utm_source=chatgpt.com “revlon, inc.” [2]: https://www.computerweekly.com/news/252464278/SAP-disruption-leads-to-Revlon-class-action-lawsuit?utm_source=chatgpt.com “SAP disruption leads to Revlon class action lawsuit”
